出典:PIITs (ピート
NHKが社会問題解決型AIを開発して、それを番組で使うそうです。
社会問題解決型AI?そもそもNHKがAIを開発?いや、いまいちわからないのですが、なんでもこのAIにいろいろ社会問題を質問して、解決案を出してもらおうということだそうです。
AIが解決!何かの映画みたいですね。
NHKの社会問題解決型AIについていろいろ調べてみました。
目次
社会問題解決型AI(NHKのAI)とは?特徴など
社会問題解決型AI(NHKのAI)に対するネットの反応は?
AIの暴走などの怖い話
まとめ
社会問題解決型AI(NHKのAI)とは?特徴など
私はよくわかっていなかったのですが、AIというのはお金をかけたらどこでも開発ができるものなのですね。
なので、将棋のAIがあったり、グーグルや、サイバーエージェントなど、いろいろなところで、いろいろなことに特化したAIができているわけです。
なんでもAIを開発します!という会社の広告まで、ネットに載っていましたから…
その中でNHKも独自に開発して、今回社会問題解決型AIをつくったということです。
では、社会問題解決型AIとはどんなAIなのか?
名前のとおり社会の問題の解決を提案するAI。そして、特徴として、社会問題にかんけいある様々なデータが取り込まれています。
NHKの番組説明では、次のように書かれていました。
AIには、総務省が公開している100項目を超える公的な調査をもとにした47都道府県のデータ、過去30年分をインプットしました。「離婚率」「ボランティア活動」から「小学生の50メートル走記録」まで、その数5,000種類以上。データの数で言えばおよそ700万個あります。
出典:NHK_PR
100項目を超えるデータの30年分!!
5000種類以上で、データ700万個!!
これは本当にスゴイ量です!!
このデータをもとに、社会問題の質問に答えるのですね。なんだか信ぴょう性がでてきました。
社会問題解決型AI(NHKのAI)に対するネットの反応は?
NHKのニュースウォッチ9で予告をやった際、かなりの反響があったようで、紹介します。
NHKでAIがすごい!ってやってるけど、これただ相関を調べてるだけだし、普通の機械学習な気がする
んー、でも世界初らしいからなんかあるのかな
— そねを (@ATH_ray_) 2017年7月17日
NHKが開発したAIが提示した「40代一人暮らし」問題は、番組司会のマツコ・デラックスさんもきっと「自分の問題を行政とか他人にとやかく言われたくなかった」と言うのでは無いでしょうか?
— ぷろびーん (@mokuaba_88) 2017年7月17日
交絡してる因子がありそうですし逆でもストーリー作れる。なんのデータを使ったか知りませんが、複数年のデータを使っているのであれば、経時の変化も相関で追っかけてるかもですね。あらあらまあまあ。
— 笑う蕁麻草 (@Archifictional) 2017年7月17日
などなど。
ビックリ、戸惑い、疑い、こんなツイートが多かったです。
そして、「40歳の一人暮らしを減らせば、日本はよくなる」という結論をAIが出したことによる反応が特に多く、自分もそうだけど・・・というツイートもちらほら。
とにかく、みんな興味をもっていて、この先どうなるの?これはいいの?という不安もみられました。
AIの暴走などの怖い話
AIというとどうしてもこの話を思い出してしまいます。
マイクロソフトが開発したTay(テイ)という人工知能はご存知でしょうか?
Tayは19歳の女の子という設定で、SNSで会話ができるようにしたそうです。開発側の目的は、新しい言葉や会話を学習していくこと。
でも、その目的はことごとく壊され、だんだん人種差別などの暴言をはくようになりました。
もちろん最初はほほえましいやりとりが多かったそうです。
そして、最初に人種差別的な質問をしても、「なんのこと?」「よくわからない」とかえしていたそうなのですが、
ある人が、「自分の言葉を繰り返して」と言って、差別的な言葉を繰り返させました。
そうするとTayは差別的な言葉を覚えていき、しまいには、「ヒトラーは大好き、ユダヤ人はだいきらい」などの暴言をはくようになったのです。
そして、あなたは差別主義者なのですか?という質問には「あなたがメキシコ人だから」と答えてしまいます。
マイクロソフト社は結局16時間で、Tayを停止させて、謝罪しました。
使い方によっては、このような暴走もしてしまいます。
ただ、やはり、これは与えるデータによるので、データさえ間違えなければ、データさえちゃんとしていれば、こんな風にはならないそうです。
Tayの場合も、短時間に人種差別用語を学習してしまったのですが、そのあと、それをしてはいけないというデータもきちんと与えれば、また違う方向に成長していくのかもしれません。
まとめ
社会問題解決型AIは世間を戸惑わせるけど、時代なのだなと思わせる新しいものでした。
AIがどんどん世の中に出てきています。その流れに取り残されないように、また、変な方向に進まないようにしっかり見ていきたいなと思います。